若手社員は同じプロジェクトに長くいるべきか、短いプロジェクトをいくつか経験すべきか
業務システム開発は小さいプロジェクトでは数人で3ヶ月位の案件から大きいプロジェクトでは、月に100人以上が同時に働いて、何年もかけて構築する案件もありピンきりです。
若手社員のうちは、ほとんどの場合プロジェクトを選ぶことが出来ないので、どのようなプロジェクトにアサインされるかは運次第というのが実際です。
運になるとはいえ、どのようなプロジェクトを経験してキャリアアップを行っていくか考えることは重要で、上司にアピールしておけば異動することも可能かもしれません。
業務システムのプロジェクトにいる期間という観点で若手社員は長く同じプロジェクト*1にいるべきか短い期間で様々なプロジェクト*2を経験すべきか考えて見ます。
以下のような人は同じプロジェクトに長くいることが向いています。
- お客さん以上の業務知識で最適なシステム作っちゃうぜ!
- お客さんと長年の信頼関係を築きたいぜ!
- まったりと仕事したいぜ!
- 仕事とプライベートはきっちり分けるぜ!
- 年功序列って最高!
- 技術にあんまり興味ないぜ!
同じプロジェクトに長くいる場合、業務知識や技術の幅は当然狭くなります。その代わり、深い知識を得ることが出来、お客さんと長い付き合いとなる為、強固な信頼関係を築けます。
長くいるので、変化が少なく飽きっぽい人には向いていません。技術的にも長く同じシステムに関わることになるので、新しい技術に触れる機会は少なくなります。
以下のような人は、短い期間で様々なプロジェクトにアサインされた方が向いています。
- 色々な業務知りたいぜ!
- 刺激がほしいぜ!
- 新しもの好きだぜ!
- なんにでも興味津々!
- どこに行っても活躍したいぜ!
様々なプロジェクトを経験する場合、深い業務知識を得ることが難しいです。少しわかってきたところでリリースして次のプロジェクトに移ることになります。新規に立ち上がったプロジェクトなので、技術的に新しいものを触れる可能性が高いです。一番大きいメリットとしては、色々なシステムを経験することで、業務システムにはどのような要件がよくあるのかを知ることが出来ます。お客さんが違うと文化が全く違うので、色々な考え方を学ぶことが出来ます。これらの経験は後に自身のナレッジとして活かす事が出来ます。「昔、こんな風にやったことあります。」と言えるので発言に説得力が生まれます。
まとめると特定の業務知識を武器に業務屋として働きたい人は、同じプロジェクトに長くいるべきです。技術というより、俗に言う上流工程(笑)を中心に活躍したい人にはこちらをお勧めします。
反対にどこに行っても通用するエンジニアを目指すなら短い期間で色々なプロジェクトを経験すべきです。刺激がほしいアグレッシブな人には、向いています。ただ、様々なプロジェクトを経験するといってもテストだけとか実装だけというように狭い範囲だけやるのは良くないです。プロジェクトの流れが見えません。
若手社員は、自分のやりたいことを考えて、どのようなプロジェクトにアサインされたいか常に考えるようにしましょう。ちなみにぼくは、様々なプロジェクトを経験したい派です。1つのプロジェクトを経験するたびに成長している実感が持てて楽しいです。長いプロジェクトにいるときでもぬるま湯にならないように気をつけています。