短期留学を考えているキミに送る。経験者からの言葉。

いまさら言うまでもないですが、最近ではいっそうグローバル化が進み英語を必要とする機会が増えてきています。最近では海外に仕事に行く人も増えてきています。ぼくも数ヶ月前に中国出張に行ってきました。出張については以下のエントリで中国の異文化について簡単に書いています。

中国出張でビックリしたことベスト3

ぼくが所属する業界は英語よりむしろ中国語を話せたほうがいいという話もありますが、最新の技術はほとんど外国からなので、第一線の技術者であるためには英語を読める必要があります。

社会人では長期の留学はなかなか難しいですが、英語の必要性を感じて、短期でも留学をしてみたいと思う方はいるのではないでしょうか?最近は語学学校を利用して短期留学をすることが出来るみたいです。

ぼくは昔、短期で海外留学をしていたことがあります。ぼくが短期留学に行ったことでその後、今仕事をする上でどの程度役に経っているかという点についてまとめたいと思います。

まずは、どのような留学だったかがわからないと参考にしにくいと思うのでそこから書きます。

どこに、いつ、どのくらい留学をしていたの?

留学していたのは、10年近く前の高校3年生の終わる時です。普通の人が受験勉強をしている時期の12月から2月末の約3ヶ月です。
ぼくは付属高校だったので、大学が持っている短大に留学しました。留学はぼく一人だけではなく、高校の同級生も一緒です。
留学先はハワイです。ワイキキから数キロ離れた場所で海が適度に近い場所でした。

生活は年末年始に2週間のホームステイがありましたが基本は寮生活です。高校の同級生と相部屋でした。

同級生がいるので全く日本語が話せないという環境ではなかったですが、他の外国語学校に留学した場合でもそれほど変わらないと思います。日本語が全く話せない環境は語学力を向上させるには最適ですが、かなり精神的に強い人でないと途中で挫折してしまうかもしれません。ぼく自身、日本語がある程度話せる環境であったとはいえ、最初の頃は軽いホームシックになりました。

留学初日は、学校の偉い人から英語で挨拶されて、何を言っているのかさっぱりわからず大変なとこに来ちゃったなと帰りたくなったのを今でも覚えています。

元々どのくらい英語が出来たの?

英語は中学の時に苦手にしていて、高校ではだいぶましになってきたとはいえ通知表で3とか4とかのレベルです。ぼくが通っていた高校自体は、中の上くらいの高校です。

英語と言えばTOEICが有名ですが、海外の大学などに留学する場合は、TOFELという試験の点数が重要になります。おぼろげな記憶ですが、海外の学校に留学するにはTOFELが最低500点くらい必要になります。当時のぼくは400数十点程度でした。

どのくらい勉強してたの?

ハワイに留学と聞いて楽しそうに感じた人もいるのではないでしょうか?実際はとてもそんな感じではなかったです。

授業は週5で、授業は7時間あり夕食後も授業でした。宿題は毎日山のように出され、深夜まで勉強しないと終わらない量でした。定期的に試験もあり、人前でスピーチをする試験もありました。スピーチはもちろん英語です。

授業の内容はユニークでアメリカの歴史やハワイの文化、スピーチ、パソコンなどでした。もちろん英語の単語や文法を覚える授業もありました。

土日は宿題をやらなければいけないこともありましたが、出来るだけ外に出かけるようにしていました。もちろん生の英語をたくさん聞いたり話したりするためです。

海外留学って危なくないの?

危険は日本よりかなり高いと思います。ハワイは比較的治安がよいですが、ぼくが留学していた時に近くで殺人事件が発生しました。
ワイキキあたりを歩いていると黒人が近づいてきて「happa、happa」と言ってきたりしました。意味は「葉っぱ、葉っぱ」ってことでマリファナ買わない?ということです。一日に3回位言われたことがありました。

他の学校の生徒との交流会というのが会ったのですが、そこでハワイの女の子と仲良くなりました。きっちり番号をゲットしたので、浮かれてチャットやメールをしていました。ある日、今度遊びに行こうハワイの人しか知らない場所に連れて行ってあげるよ。というお誘いを受けました。もちろん勉強の為OKをしたのですが、タバコ吸うのとかちょっとあれ?おれ高校生だよ?って思うような質問もされていたので、よくログを見返してみるとdrugもあるよっていうのを見逃していました。遊びに行くと間違いなく、中毒者にされるなぁ、ハワイの人しか知らない場所って絶対危険な場所だよ。ってことでチャットやメールの拒否リストに入れて連絡を取れなくすることにしました。それからしばらくは学校に乗り込んできたらどうしようとか不安な日々を過ごしましたが、何とか事なきを得ました。

それ以外にも単純に迷子になることが恐いです。日本だと人に聞けばよいのですが、海外だと当然日本語だと答えてくれないので、英語で知らない人に話しかける必要があります。普段道を日本で訪ねても、「あそこの道を左に曲がってそれから、角にぶつかったら・・・」みたいな感じの回答になるので結局よくわからないことが多いのですが、英語だと余計わかりません。ちょっと進んでは人に聞くの繰り返しを留学中はよくしていました。

一度、バスを何回か乗り継いでいくような場所に遊びに行った時、帰れなくなるんじゃないかと本気であせったことがありました。

留学してよかったと思う?

留学してよかったと思います。人生でかけがえのない思い出が出来ました。

ホームステイ先を出る時にあまりにも悲しくて人目を憚らず号泣しました。
留学の最終日近くに終了式があったのですが、その時卒業証書のようなものを受け取る時に3ヶ月お世話になった先生方が並んでいる前を一言ずつ話しながら通って行く際にも涙が止まらなくなりました。一緒に留学した全員が号泣でした。

ぼくは普段映画などを見ても泣いたりしないタイプなのですが、このときばかりはどうにもなりませんでした。後にも先にも感動して泣いたのは留学していた時だけです。

どのくらいスキルが向上したの?

英語力に関しては、正直3ヶ月では大した向上は望めません。ただ3ヶ月経つと英語から日本語に変換する必要がなくなり、英語だけで意味を理解できるようになります。あとは帰国後にどれくらい勉強を継続するかに掛かっています。

留学に当たって出来るだけ留学前に勉強しておくことをお勧めします。実際に向こうに行ってから英語力が高ければ高いほど、伸び率が高いです。英語力が低いと相手が何を言っているのかわからないので、当然伸び率は低くなります。

向こうに行けば何とかなるだとなどと思いがちですが、実際は短い時間を有意義に過ごすと言う意味では何とかなりません。留学の効果を高めるためには事前の勉強は欠かせないです。

仕事で実際に役に立っていることは、IT業界でも英語サイトを開くとすぐに閉じてしまう人も多いのですが、その点ぼくは英語でもそれほど抵抗がないので、普通に読みます。

語学留学と言う意味ではあまり関係ないのですが、その当時のぼくはパソコンをほとんど触ったことがなく、ヤフーって何?Wordって確かワープロみたいな奴だよね。というレベルでした。ハワイでパソコンの授業を受けたことにより能力が格段に向上しました。ぼくはパソコンの基礎をハワイで学びました。また、スピーチの授業で習ったことは今でも活きています。

海外留学を考えている人に一言

海外に留学すると人生でかけがえのない思い出を作ることが出来ます。ただ留学は甘くないです。半端な気持ちで行かないほうが良いです。

留学している時は正直大変で何回も帰りたくなるときがあります。ひどい時期は、カレンダーの日にちに×をつけて、あと何日とカウントダウンしている時期もありました。人によっては絶えられなくなって途中で帰国する人もいるようです。

そういった大変な時期を乗り越えることができたからこそ、人生のかけがえのないものになります。その後の人生で何かをやるに当たって自身にもつながります。大変だとわかっている中で、一歩前に踏み出して留学するのはとても勇気がいることです。ぼく自身留学することを決めるのにとんでもない勇気がいりました。

これからのぼくに対する戒めの意味もこめて、、
人生は一度しかないのだから後で後悔だけはしないように!